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日本語は根本的に論理的な言語ではない。その言葉をメインに使って論理を言い張る人たちは論理的ではないよね。

例えば日本語の「~と」という言葉は本当に曖昧だよ。「~と~」と言うともしかしたら選択肢が増えるような感覚?自分の世界が広がるような感覚を持つ?でも実際は自分の世界が減ってしまう場合もある。きっと和(倭)(大和)の概念の恐ろしさってその曖昧な日本語ゆえなんだよ。

このタイトルで使った論理演算子ってきっとプログラマーの人でなければ見たことないよね。&&は論理積と言われるもの。||は論理和と言われるもの。日本人は「~と」というとすぐにイクイヴァレントな英語として"and"が出てくると思うのだけど、実際には二通りあるよ。"and"と"or"ね。ちょっとこのブログの趣旨に沿った例を出してみるよ。

例:「日本人の条件」
論理積(and)→母親が日本人,父親が日本人,日本で生まれた,and 君が代を歌う
論理和(or)→母親が日本人,父親が日本人,日本で生まれた,or 君が代を歌う

論理積(and=かつ)「母親が日本人で、かつ父親が日本人で、かつ日本で生まれて、かつ君が代を歌うのだけが日本人である。」
論理和(or=または)「母親が日本人で、または父親が日本人で、または日本で生まれて、または君が代を歌うのが全部日本人である。」

上の例はアゴラの人達が使う「~と」。下の例は民主主義世界の主流の「~と」という考え方。そう言い切っていいでしょ。この部分を指摘するのは多分私が人類初だから(笑)。隔たりの大きさがわかるでしょ?でも日本語は一緒くただから。前者は本当に小さな偏狭な世界観。それが日本の和の概念と言われて楽しく感じる?うわ~。アゴラ・在特のおぞましさよー、という感じ。日本では、一部知ったかぶった人達によって平気でさも論理であるかのように前者の意味で「和」が使われてしまうわけ。世界からかけ離れるわけだよね。「~と」という言葉。日本語の非論理性から生まれる曖昧模糊な、ときに権力者の好きなように使われる和という概念。恐(;°皿°)でしょ?

ちなみに英語でのand, orの違いは否定文のときにより大切となる。せっかくここまで触れたのだから説明しておくよ。今度はちゃんと英文の例ね。 :mrgreen:
It is not the case that he is kind and rich. 「彼は親切かつ金持ちな訳じゃない。」
=He is not kind or he is not rich.
ということは彼は親切で金持ちを同時に満たしているわけじゃないから、彼はそのどちらかだ、と想像できる。即ち全否定の文でなく部分否定ということになる。
一方
It is not the case that he is kind or rich.「彼は親切または金持ちな訳じゃない。」
=He is not kind and he is not rich.
彼は親切でも金持ちでもどちらでもない、ということになる。即ち全否定になる。
ド・モルガンの定理とか言うと分かりにくいので単にnot...A and B→部分否定not...A or B→全否定と覚えるといいと思う。

参考のためにド・モルガンの定理はこんな感じ。
not (A and B) = not A or not B
not (A or B) = not A and not B

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