江戸時代後期までは仮定法はなかったのです。ここで私が言っている仮定法とは「~したならば」というような、「過去形+ば」になる英語文法では仮定法過去に当たるものです。日本では江戸後期以前の仮定法は「~あらば」のような「未然形+ば」だったのです。(注「已然形+ば」もありますが、その意味は「~なので」です。)
江戸時代ですから直接英語の影響ではないでしょう。でもオランダ語やポルトガル語のような西洋言語からの可能性は大きいと思います。日本のクレオール化は庶民レベルでは起きません。英語に関しても中国語や韓国語に関してもです。例えば大和朝廷の時代に庶民が普通に中国語を話していたとは考えにくいでしょ。しかし漢字、ことわざ、故事成語、儒教、仏教とあらゆる生活レベルで中国語は日本に侵入しているでしょ。英語の場合は西洋文化を導入するための翻訳を通して日本語に侵入したのでしょう。
私が何を謂わんとしているのか、Do you understand('-^*)/? クレオールとは英語と現地の言葉が混ざって出来た折衷言語のことです。日本語は実はクレオールだと思いますよ。ま、元から中国語や韓国語のクレオールですが、近代は主に英語とのものです。今回は仮定法のことで書きましたが、他にも例証いくらでもありますよ。だって科学や政治や経済の概念は日本にはあまり無かったでしょ。そういった用語は借り物ばかりですよ。例えば今こうしてわたしが書いている文章、学校で古文の時間に習ったものとはまったく違いますよね。単語も文の構造からしてまったく違う。この違いは単に時間を経たからではありませんよ。日本語がクレオールになってしまったからなのです。例えば古典英語って100年以上昔のものでもそんなに変わっていません。でも日本語の場合、その変わり方が甚だしいでしょ。特に明治から現在にかけては。
Never misunderstand. I never say any bad points about Japanese language. I believe eclecticism is one of notable aspects of Japanese culture we can be proud of. Unfortunately it might be a big disappointment for someone so-called historical revisionists to know this kind of fact because they always have obstinate beliefs that Japanese culture should be something sole, genuine, divine. But how ridiculous their beliefs are!
例えばどうして地球上の多くの生物が有性生殖を選んだか判りますか?無性生殖で細胞分裂して子孫を残したほうがよほど簡単じゃないですか。苦労せずに子孫が増える。でもそれではダメだったのです。1つの病原菌に侵されたらその種は全滅してしまう。生物は混ざることによって強くなったのです。文化だって同じですよ。
多分これを読む多くの方は「いや、日本固有の文化は大切だ。温存するのは当たり前だ。」と思っているかもしれませんね。でもどこからが日本固有の文化なのですか?折衷主義は特質すべき日本固有の文化とも言えなくありませんか?それともの自民党員や日本会議のように日の丸と鍵十字を並べるのが日本特有でいいのですか?
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