Book Review: 実践 日本人の英語

最近読んだ本にオススメがあるので紹介します。「実践 日本人の英語」 マーク・ピーターセン著(岩波新書)です。目から鱗なことが沢山書いてありました。例えば...

I went to Thailand with my friend.

これはおかしな文だそうです。確かに日本の義務教育ではこのように習います。どこが問題か?というとmy friendの部分です。英語の所有格には単数のときは「唯一の~」、複数のときは「全ての~」という意味合いが含まれる。要するに上記のような英文を言うと「私はたった一人しかいない友達とタイに行った」となるとのこと。たいてい友達は何人かいるわけなので、"a friend of mine"や"one of my friends"などの表現が普通なのだそうです。また"I went to Thailand with my friends."と言ったとすると「私は全ての私の友達と一緒にタイに行った」ということになってしまう。theについても所有格のmy,your...と同じようなことが言えるそうです。ただしtheは個人の所有でなくもっと一般的な対象ということになります。theで例を挙げるとこんな感じ。

  • the boyfriend ⇒唯一のボーイフレンド
  • the boyfriends ⇒全部のボーイフレンド(=all the boyfriends)
  • a boyfriend ⇒あるボーイフレンド(=one of the boyfriends)
  • boyfriends ⇒幾人かのボーイフレンド(=some of the boyfriends)

ということは、ボーイフレンドなどのような個人的なことならともかく、このようなニュースではかなり大きな意味的違いが出てきますね 😯 。

The goverment plans to phase out nueclear power plants in Japan. (some nueclear power plants)
The goverment plans to phase out the nueclear power plants in Japan. (all the nueclear power plants)

また仮定法に関してはもっとはっきり使い分けるべきなようです。例えば

I could meet him in Yew York.

これはcanの過去のcould(~できた)あるいは仮定法のcould(~だろうに)どちらで解釈したらいいのでしょう?
...仮定法だそうです。「できた」と言いたいなら"be able to"を使うそうです。あるいは"I could met him in New York yesterday."などのようにはっきり過去の表現が使われていたなら「できた」と言っていいようです。

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